お盆を過ぎて暑さも少しずつ和らいできましたが、今年も浴衣クリーニングのご依頼をたくさんいただき、誠にありがとうございました!
さて、浴衣って着物だけど普段着のようなものだし、クリーニング店に持ち込むか、ご家庭で洗ってしまうか迷ってしまいますよね。
そこで、浴衣を洗う基準をいくつか書きだしてみたいと思いますので、まだこれから浴衣を洗う予定の方は、この基準を元に判断してみてくださいね。
まず浴衣は、派手な色彩で染められていて、かつ水洗いする性質のため、染料が落ちやすい品物であることは最初にご理解ください。
ご家庭で洗う場合は一般的な洗剤を用いて洗うことになると思いますが、洗剤を入れるよりは水で洗うのみのほうが色落ちは少ないです(ですが、その場合汚れは落ちにくくなります)。
また色落ちを防ぐ方法としては、お酢を入れるということもありますが、やはりにおいが気になります。
そこで一般的なクリーニング店では、色落ち防止効果のある洗剤というものを使い、浴衣を洗濯します。
もちろん、お酢のようなにおいはしませんので、大丈夫です。
あと浴衣の場合は仕上げ(プレス)がご家庭では大変な作業になると思われます。もちろん、どれだけ時間をかけても大切な浴衣をじっくりアイロン掛けしたいという方もいらっしゃると思いますので、ぜひ状況によって使い分けてみてくださいね。
また浴衣には、植物の葉でできた「藍」という染料が多く使われていますが、この藍には防虫効果もあると言われていて、夏に多い蚊を寄せ付けないという自然の知恵も含まれているのだとか。薬効感ありますね。
洗濯と素材感を考えながら、ぜひ夏の浴衣ライフを楽しんでくださいね♪